Q1 生まれ変わるなら男?  女?

A.今の性別でいい7割

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 72%、316人が今のままの性別でいいとの回答です。うち女性は253人で、「出産・育児ができる」(61歳女性ら16人)が最多。「おしゃれができる」(38歳女性ら11人)と積極的に女性を望みます。が、「女性を守る自信がない。毎日働くのは無理」(40歳女性)、「大黒柱になれない」(45歳女性)と「男性は無理」が9人いました。

 今のままを望む男性は63人で、35歳男性ら9人が「今で満足」。「一家を支える気持ちが生きる糧」(64歳男性)、「女性を大切にできる」(67歳男性)とまさに男気あふれます。反面、「主導権を持ち活躍できる」(66歳男性)、「まだまだ男社会」(48歳男性)と男社会ゆえ男との声もありました。

 逆の性別を望むのは93人で、男性になりたい女性は80人。「社会の先端で地域をもりあげる仕事がしたい」(65歳女性)、「思い切り仕事し、お酒を飲みたい」(35歳女性)と仕事中心です。「夫の許可をうかがう生活が不満」(55歳女性)とこちらはやや深刻?  女性になりたい男性は13人。「専業主婦になりたい」(68歳男性)のほか、「何を考えているのか分からないので一度変わりたい」(34歳男性)、「美人に生まれて男性を悩ませたい」(77歳男性)。女性に悩まされたのでしょうか?

 29人が人間以外を望みます。鳥7人、犬5人、猫5人。「人間以外ならなんでも」と言う3人は「人間関係が疲れる」(58歳女性)。ゾウガメを望む67歳女性も「人災、天災が多い人間界は面倒」と深いため息が聞こえます。

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 県男女共同参画センターりぃぶる(和歌山市手平、ビッグ愛内)の山中浩子所長…男性になりたい女性は、女性ゆえできなかったことを望み、男性は自らの性にハードルを覚えていないのが分かります。いずれにも「男性=仕事、女性=家庭」との固定化された役割意識が強いですね。回答者が40〜60代が多いこともあるでしょう。厳しい経済事情の今、同じような考えだとつらいかも。若い世代は考えが違うかもしれません。

写真=性差を学べる書籍が多いりぃぶる

(ニュース和歌山2015年2月11日号掲載)