◆眼科

吉村眼科  吉村  利規院長

  A. 今年もまたスギ花粉の季節がやってきました。眼科でも、目のかゆみをはじめとする様々な症状に悩まれている患者さんが増えてきました。

 今年の花粉の飛散量は例年と同程度と言われていますが、寒い日が多いので、飛散し始める時期は遅れています。暖かくなると多く飛んできますので、花粉情報に注意してください。

 目や鼻に症状が出る人は、早めに内服薬や点眼することでつらさが軽減するようです。目に関しては、近年、新しい点眼薬が使えるようになり、治療の選択肢が広がっています。

 一方、スギ花粉症を根本から治す「舌下免疫療法」が注目されています。これは、免疫療法として従来行われてきた皮下注射免疫療法とは異なり、スギ花粉のエキスを舌下に投与し、患者さんのからだに吸収させて免疫を作る治療法です。皮下注射免疫療法のように週に何度も通院したり注射の痛みを我慢する必要がなく、2回目からは自宅で治療を行えます。スギ花粉症の季節が終わってから治療を開始し、治療期間は4〜5年が目安です。14年より保険適用となりました。なお、治療する医師には特別な資格が必要です。インターネット等で有資格の耳鼻科の先生をお調べの上、ご相談ください。

(ニュース和歌山2015年2月28日号掲載)