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 和歌山に縁のあるスポーツ選手の紹介パネルや、試合で使われた道具、メダルなどを展示する「わかやまスポーツ伝承館」(和歌山市本町)。1971年の黒潮国体を振り返る特別展が3月23日(月)まで行われています。今秋に迫る紀の国わかやま国体に向け、前回大会の熱気にふれませんか。

五輪メダルの重み

 「直接触ることができるのは多分、全国でここだけでしょう」。江川哲二事務局長が力を込めるのは、入口付近に展示する五輪メダル。ミュンヘン五輪に柔道で出場した野村豊和さんの金を始め、和歌山の選手が獲得したメダルが飾られ、毎週土日には、メダルに直接触れられる。「手袋をつけずに素手で持ってもらえるので、メダルの質感や重みを直に感じられます」

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 常設展示では県出身や県チームに所属した選手たちの輝かしい戦績を振り返ることができる。東京五輪をわかせたバレーボールの宮本恵美子さんのユニフォーム、北京、ロンドン五輪のレスリングで活躍した湯元健一、進一兄弟のシューズとサインのほか、サッカーワールドカップに出場した駒野友一選手のユニフォーム、星林高校出身の元プロ野球選手、小久保裕紀さんの2000本安打記念バットなどがずらり。時代、種目問わず賞状やトロフィー、サイン入り色紙、競技用具など300点以上が並ぶ。

写真下=五輪メダルを展示

黒潮国体振り返る

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 3月23日まで開催中の「国体の歴史展」は、1946年に開かれた第1回大会のポスターと全大会の参加章を展示する。時代ごとのデザインの変遷を追え、各開催地の特色あるバッジを楽しめる。

 黒潮国体のコーナーでは、競技別のポスターと多くの人でにぎわう競技会場の様子を写真で紹介。県内50市町村を走った炬火(きょか)ランナーや開会式を撮影した映像も流し、街を挙げての華やかな雰囲気を伝える。

 また、県選手団が着た当時のユニフォーム、総合優勝に輝いた都道府県に贈られる天皇杯のレプリカ、炬火トーチ、メダルも。今秋のわかやま国体に向けては、県内各地の会場マップ、トーチと受皿を並べる。県選手団へ贈る寄せ書きの旗もあり、来館者が応援メッセージを自由に書き込める。

 江川事務局長は「第1回の国体ポスターは他では見られない貴重なもの。常設展も『地元のスポーツ文化を盛り上げ、若い世代の目標に』と施設の趣旨を理解してくれた選手たちが貸してくれています。秋の本国体に向け、地元のスポーツ文化を見直してもらいたい」と話している。

2015031103hito 江川哲二事務局長「国体の歴史や意味を知ったうえで観戦すると、大会をより楽しめて記憶にも深く残る。少しでも大会に関わるきっかけを持ってもらおうと、応援メッセージの旗も用意しました。熱いエールでびっしり埋めて選手に届けます。みんなで、大会を盛り上げていきましょう」 

〈時間〉10時〜19時(最終入館は18時半)
〈所在地〉和歌山市本町2-1フォルテワジマ3階
〈アクセス〉バス停「本町2丁目」下車すぐ。 有料パーキングあり。 
〈入館料〉無料  
〈休館日〉1月1日〜1月3日 〈問い合わせ〉073・423・2215

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※「和歌山おでかけ案内所」は第2、4水曜〝オープン〟です

(ニュース和歌山2015年3月11日号掲載)