首位は歌姫ユーミンの代表曲
数ある卒業ソングの中、1位に輝いたのは、75人が選んだユーミン(荒井由実)のヒット曲『卒業写真』でした。30〜60代女性の支持が高く、さすが長年第一線で活躍する歌姫。驚くべきことに発売は40年前の1975年です。「通学電車で彼と一緒に帰ったことを思い出しキュンとする」(53歳女性)、「隣の組の好きな男の子を影から見ていた」(67歳女性)など、甘酸っぱい恋愛のエピソードが多数届きました。
わずか8票差で2位の海援隊『贈る言葉』は、「金八先生のドラマを見ていた」との声が大多数。50代以上の支持が目立ちました。『仰げば尊し』『蛍の光』は実際に卒業式で歌った人が大半でした。 平成の新定番になりつつあるのはロックバンド、レミオロメンが2004年に発売した『3月9日』。「息子の卒業式を思い出し、懐かしく穏やかで優しい気持ちになれる」(54歳女性)との声から、子どもの成長を見守った毎日を思い出し、涙する姿が浮かびます。24歳女性は「中学の卒業式で友だちと号泣しながら歌った」とも。
少数では、尾崎豊と斉藤由貴の『卒業』、いきものがかり『YELL』、コブクロ『桜』、アンジェラ・アキ『手紙〜拝啓十五の君へ〜』が6人ずつありました。
ミュージックマートイワキの岩橋和廣さん…卒業ソングは、実際の卒業式で歌うだけでなく、学校生活や初恋の淡い思い出をよみがえらせてくれるもの。支持の高かった『卒業写真』『贈る言葉』はどちらも70年代の曲で、テレビをよく見る世代には特になじみがあるのでしょう。いい楽曲は世代を超え愛されますね。たくさんの卒業ソングが生まれていますが、昔も今も変わらず、簡単な言葉で歌いやすいのが特徴です。レミオロメンはちょっと難しい方かもしれませんが…。
(ニュース和歌山2015年3月25日号掲載)