マイク握ってストレス解消

 新年度がスタート。入社や異動した人、あるいは迎える側の人が自慢ののどを披露する機会が増える季節では?

 「カラオケや宴会で歌うのは好き?」と尋ねたところ、「好き」の33%を、37%の「嫌い」がわずかに上回りました。

 好きな理由は、「人生には息抜きが必要。好きな歌を自己流で」(41歳女性)、「日々の嫌な思いが歌うとスーッとする」(67歳女性)などストレス解消を挙げる声が目立ちました。中には「桜田淳子のものまねでレパートリーを全部歌える」(59歳男性)、「若いころはウインクの曲を振り付けで披露した」(42歳女性)とのコメントも。お気に入りの歌手の曲を歌えば気分爽快(そうかい)でしょう。

 一方、嫌いな理由の半数は「下手だから」。そんな中、61歳男性は「小学校の遠足で高倉健の『網走番外地』を歌い、反響が大きかったのがトラウマ」とのこと。何があったか、気になります…。

 歌うのは苦手でも、「聴くのは好き」とした方は複数いました。66歳女性は「主人は石原裕次郎の声にそっくりで上手。いつもうっとり聴いています」。歌が夫婦円満の秘けつのようで、何よりですね。

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 和歌山を拠点にするJポップユニット、ウインズの平阪佳久さん…何年か前の調査で和歌山県は人口あたりのカラオケ装置数が日本一だったので、嫌いの方が多かったのは意外で、好きな理由の筆頭がストレス解消なのも意外でした。だからウインズのライブでもスタンディングしたい方が多いのだな?と納得です。曲を作る側からすると「歌はその時代や思い出を心に映し出してくれる」(66歳女性)が一番うれしい答えでした。嫌いな理由は下手や恥ずかしいが大半でしたが、歌はうまさを競うものではなく、本人や聴く方の心に伝わる事が大切で、周りを気にせず心に任せて歌えば、きっと何か伝わると思います。

(ニュース和歌山2015年4月8日号掲載)