約束の時間、ふと時計に目をやれば…。何かとゆったり、のんびりと形容されがちな和歌山ですが、きっちり派が大多数の結果に。
きっちり派は「待たせるのは嫌い」とキッパリ。「学生のころから5分前集合を徹底」(63歳男性)、「『訪問は10分前に到着し、3分前にベルを押す』を実践している」(55歳男性)と、社会人としての常識を固く守ります。「牛乳配達50年、毎日時間通りに届けています」(68歳男性)。待つ人を思えばこそですね。
のんびり派は「間に合わせるつもりで準備していても遅れてしまう」(31歳女性)と嘆く声が多数。59歳女性は「あくせくしても一生、のんびりしても一生。ゆったり人生を過ごしたい」と、どこか悟ったご様子です。「旦那がきっちり派なので、よくずれが生じてケンカに」(36歳女性)、「妻のプッシュで変化」(69歳男性)と夫婦間での影響を挙げる声もありました。
心理カウンセラー、美濃部由紀さん…時間や常識に対する認識の違いが表れますね。遅刻への怒りは「この約束はどうでもいいと思われているのか」という悲しさやむなしさの裏返しの感情。「待たせるのは悪い」と早めに行動するのは、普段から相手の立場になって物事を考える習慣がついている人だと言えます。
(ニュース和歌山2015年8月26日号掲載)