◆リハビリテーション科
今村病院 作業療法士 渡邊 博万先生
A. 長時間のデスクワークで同じ姿勢を続けていると血行が悪くなり、首や頭の筋肉が緊張して、肩こりの症状が現れます。
パソコンを使う際は、ディスプレイの上端が目線と同じかもしくは少し低めになるよう、イスの高さを調節します。足は肩幅に開き、足首、ひざ、股関節が直角になるよう姿勢を整えます。このようにイスを調整し、正しく座ることで、首・肩・腰への負担が軽減します。
また、作業中、最低でも90分に1回は背伸びや肩甲骨・肩・首を回すなどのストレッチを行いましょう。深呼吸しながら腕を頭上に向かって上げ、ゆっくり降ろす動作は、背中や肩がスッキリします。身体を温めるのもポイントで、毎日の入浴でゆっくりお湯につかれば血行が良くなり、筋肉がほぐれます。お風呂上がりのストレッチは効果的ですから、ぜひ続けて下さい。さらに週に1回程度、自分のペースで軽い運動をしてみてはいかがでしょう。心身ともにリフレッシュできます。
いずれにしても、ふだんから肩の血流を良くし、肩関節を柔軟にしておくことが大切です。どうしても我慢できないときや痛みが継続している場合は、専門医に相談されることをおすすめします。
(ニュース和歌山2015年9月26日号掲載)