◆眼科
吉村眼科 吉村 利規院長
A. 普通自動車第一種免許の視力適性検査では、両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上見えれば合格ですが、基準に満たない場合は、メガネ等により矯正することが必要です。
それまでメガネをかけていた人でも、近視が進んだり乱視が強くなったりすると、手持ちのメガネが合わなくなります。さらに中高年になると、視力に影響の出る疾患が原因で、見えにくくなる場合があります。
質問者様のように適性検査でメガネをかけるように指示されても、すぐにメガネを購入するのではなく、まずは眼科を受診することをお勧めします。眼鏡店へ行っても、十分な視力を得られるメガネを作ることができず、眼科へ行くように言われる人もいるからです。
免許証の更新を控えている人は、早めに眼科を受診し、視力を確認するなどして、重大な病気の早期発見に役立ててください。なかには白内障が原因で視力が低下しているために、更新の前に手術を受ける人もいます。また、視力が良くても、周辺の視野に異常のある病気が眼科で見つかることもあります。視野が狭くても、適性検査に合格すれば免許証が更新されますが、原因となる病気によっては、運転を止めるよう指導するケースもあります。
(ニュース和歌山2015年10月24日号掲載)