おへその不思議
「ぽぽんぴ ぽんぽん たろうくんの おへそは どーこ」。たろうくんは「ここ」と、おへそを指します。「ぽぽんぴ ぽんぽん おへそは どーこ」。動物たちがつぎつぎと登場し、おへそを見せてくれます。
子どもども達は、おへそが好き。好きというより、どうも気になって仕方がない様子。一心不乱におへそを観察し、ゴマをとっている子。「おへそをとるぞ」と追いかけると、歓声をあげて逃げる子ども達。まあるいお腹のまんなかに、ぽこんと出現するおへその不思議。おへそは親子のつながり。そして命のつながり。
「ぽぽんぴ ぽんぽん」のくりかえしが、なんとも心地よいリズムを生んでいる絵本です。
(和歌山市民図書館司書 額田美那子)
(ニュース和歌山2015年5月27日号掲載)