この写真、なんの生き物か分かりますか？ 正解はアカハライモリ（別名：ニホンイモリ）の赤ちゃんです。繁殖期は春。３～５月ごろに古座川で、あちこちの岩のくぼみにできた大小様々な水たまりを観察すると、青紫色の婚姻色（こんいんしょく）を発色したイモリのオスが見られます。
オスは情熱的にメスを誘い、求愛が成功すると、メスが産卵を行います。やがて卵から幼生（赤ちゃん）が生まれます。
イモリの赤ちゃんははじめ尻尾とエラだけで生まれ、手が生え、次に足が生えます。頭についているウーパールーパーのようなふさふさは外鰓（がいさい）と呼ばれるエラ。このエラは成長して肺が形成されると消え、皆さんおなじみのイモリの姿となります。
（次回は７月６日号掲載）
（2016年6月22日号掲載）
