『ゴリラのおとうちゃん』 作・三浦太郎(こぐま社)
「ええてんきやなあ」とのんびり昼寝のゴリラのおとうちゃん。そこへ「なあ おとうちゃん あそんで~や」とゴリラの子どもがやってきました。「しゃ~ないな いっかいだけやで」と言いつつも、おとうちゃんならではの力技で、からだ遊びを始めます。「おとうちゃんひこうき」「おとうちゃんつうてんかく」、そして「おとうちゃんバンジー!!」。
ゴリラの親子の会話だけでお話がすすみます。関西弁の会話は、和歌山人にはなじみがあって読みやすい。「絵本、読むん、こらえてよぉ…」と思っている和歌山のおとうちゃんにおすすめ。絵本のあとは、きっと「おとうちゃん あそんでぇ」とせがまれることでしょうが…。
和歌山市民図書館司書 額田美那子
(ニュース和歌山2016年7月6日号掲載)