蒸し暑い日々が続きますね。陸の気温に対して、海水温は2ヵ月ほど遅れて変動するため、海の中は6月ごろからぐっと水温が上昇し始めます。
ほとんどの魚たちは体温を調節する機能がなく、周りの海水温がほぼそのまま体温となるため、海水温が上がると体温も上がって活動的になっていきます(魚の種類によってそれぞれ活動しやすい適切な海水温があります)。
この時期、外洋に面したすさみでは、魚影が濃くなっていき、見られる魚の種類も増えていきます。一般には危険と言われますが、ダイバーにはあこがれのハンマーヘッドシャーク(5月〜7月ごろ)に遭遇することも。だんだんとにぎやかになっていく海の中、夏はすぐそこまで来ています。
写真=「すさみブルー」と呼ばれる海がにぎやかになっていく
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写真家 塩崎仁美…東大阪市出身。県内を中心に水中写真を撮影。東日本大震災の被災地でもボランティアダイバーとして活動している。
(ニュース和歌山2016年7月6日号掲載)