2016111908_oso川の妖怪 出没地域:田辺市 怖さ:3

 獺は狐や狸と同じく、美しい女や男に化けて人を騙すとされ、獺に化かされたという話も多く残されている。田辺市を流れる2つの清流には、昔から「おそ」(獺=かわうそ)が棲み、夜遅く川の側を通る人々に悪戯をした。

 この獺は声色を遣うのが上手く、「お~い、〇〇!」と通る人の名前を呼ぶのだという。名前を呼ばれた者は「誰だろう?」と辺りを見回しても誰もいない。そんなことがよくあったそうだ。

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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山2016年11月19日号掲載)