suicyu 「秋の日はつるべ落とし」「秋の夜長」と言われるように、日の入りが早くなり、日照時間が短くなりましたね。夏場は日中の明るい間に潜ることが多いのですが、秋〜春は日中だけでなく、朝日や夕日に照らされながら潜る機会が増えます。

 朝、少し早起きをして串本の海へ飛び込むと、花畑のようにあたり一面に広がるテーブルサンゴ、そこに暮らす生き物たちの姿が寝ぼけ眼に飛び込んできます。

 海の中から朝日を見上げると、斜光が筋となり揺らめきながらキラキラと輝きます。柔らかな光の中で迎える至福の朝です。

 これから冬至にかけてどんどん太陽の南中高度が低くなり、光線や影が長くなっていきます。朝が楽しみな季節がやってきました。

 写真=串本を代表するサンゴ、クシハダミドリイシの群集

(2016年11月23日号掲載)