このコーナーも年内最後。少し早いですが、お正月におすすめの一冊。主人公はなんと鏡餅さんです!
「ペッタンペッタン きがつくと、わたくし なんども あたまを たたかれておりました。」
ペッタンコにのされ、ちぎられ、食べられ、さんざんな目にあうお餅の兄弟達。鏡餅さんは床の間に飾られ、今のところ大事にされていますが、いつ食べられることか。ああ、おそろしい…。ついに鏡餅さん、逃げ出しました。紅白御幣をビラビラなびかせ、三宝をお尻にくっつけたまま、鏡餅さんは走る走る!
お餅だから、足もにゅーっと伸びる伸びる! 初笑いにぴったりの本です。
来年もよい年でありますように。 (和歌山市民図書館司書 額田美那子)
(ニュース和歌山2016年12月14日号掲載)