『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』
作・絵 高野文子
(福音館書店)
眠る前、男の子は、しきぶとんさんと、かけぶとんさんと、まくらさんに、そっとおたのみします。
「どうぞ おしっこが よなかに でたがりませんように おっかないゆめを みませんように」
「まかせろ まかせろ おれにまかせろ」と、しきぶとんさん達が返事します。なんてたのもしい!
まくらさんの鼻息が、おっかない夢をぷっぷっぷーと吹き飛ばしてくれる。かけぶとんさんが、血の出たひざをなでてくれる。だからだいじょうぶだよと話したら、子ども達はきっと安心して眠ることでしょう。大人だってそうですね。
おやすみ前の一冊にどうぞ。親も子もぐっすりおやすみください。
(和歌山市民図書館司書 額田美那子)
(2017年1月11日号掲載)