山の妖怪
出没地域:中辺路町
怖さ:1
京都の帷子の辻に出た全裸で目も鼻も口もなく、ただ尻の穴に大きな目がひとつだけある「尻目」や、北海道のアイヌに伝わるおならの妖怪「オッケルイペ」など、数ある妖怪の中には思わず笑っちゃうような、おかしなものもたくさんいる。和歌山にも負けずとも劣らず、おかしな妖怪がいる。
それが「踊り坊主」だ。
中辺路町湯川の岩神峠で歌を歌うと、どこからともなくお坊さんが現れて、狂ったように浮かれて踊るのだそうだ。陽気に踊る以外には特に何もしない。ただ出くわした側は笑っていいものやら、悪いものやら…。
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妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。