近年、街のアイデンティティやその土地らしいデザインが大切と言われています。鎌倉市は海とカルチャー、亀山市はシャープの工場、ニュージーランドのオークランド市は市民が海に親しみ、別名〝帆の街〟です。和歌山市の3大特徴は「自然、お城、大工場」ですが、街と分断され、何を大切にするのか、皆が戸惑い続けている気がします。ただ、「海とお城と市駅」は市堀川で結ばれていたのが示唆的で、水辺から街本来の姿が見えるのでは、と思っています。
(Webメディア「Wakayama Days」編集人 武田健太さん)
和歌山市の市街地を流れる内川を切り取った1枚を紹介する「MIZBE SCENE(ミズベ・シーン)」は隔週土曜号で連載します。
(ニュース和歌山/2017年7月1日更新)