山の妖怪
出没地域:由良町ほか
怖さ:3
日本各地の民話や伝説に残る、目が一つの大入道で、新潟県・佐渡島の加茂湖に棲む一目入道とは別の妖怪。民話ではそのほとんどが狸や狐が化けたものとされる。日高郡にはこんな話が残る。ある若者が衣奈(現・由良町)へ向かう途中、立派な行列に出くわした。木に登って見物していたところ、大きな駕籠から、身長約1丈(約3㍍)の一つ目の大男が現れ、木の上の若者を襲おうとした。若者が無我夢中で刀を頭に斬りつけたところ、大男は行列もろとも消え去ったという。
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妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。
(ニュース和歌山より/2017年5月13日更新)