山の妖怪
出没地域:御坊市ほか
怖さ:2
山伏の装束で、烏の嘴と翼を持ち、自在に飛べたとされる。剣術にも秀で、牛若丸に剣術を教えた鞍馬の天狗がそれである。御坊市の歴史民俗資料館には「烏天狗のミイラ」が残っていて、厨子に納められたミイラは体長25㌢。平安時代に日蔵上人が大峰山の洞窟で修行中、光り輝く谷で見つけたものだそうだ。江戸時代末から明治時代ごろに山伏が厨子ごと担いで回り、厄よけや安産の御利益を説いたと言われている。
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妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。
(ニュース和歌山/2017年6月10日更新)