《回答者》
◆眼科
吉村眼科 吉村 利規院長
和歌山における今年の花粉飛散情報を見ると、もうすでに「非常に多い」を示している日もあり、昨シーズンよりも飛散量が増えていると思われます。とくに暖かい日が続くと西の方から多く飛んできますので、症状の出る方は花粉情報には十分注意してください。
毎年、眼が痒いなどの症状が出る人は、まずは、かかりつけの眼科専門医に相談してください。花粉の飛び始める前から抗アレルギー点眼薬を使用することで、症状を軽減できるといわれています。なかでも、1日2回の点眼で効果が出る新しい点眼薬は、日中コンタクトレンズを装用する人でも朝晩の点眼だけで症状を抑えることができ、医師の服薬指導を守ることにもつながります。
スギ花粉症の方は、スギの後に飛散するヒノキ花粉に対しても反応するケースが多いですので、症状が出ている間は治療を続けてください。また、外出後は衣服などに付いた花粉を落とし、洗顔、手洗い、うがい、人工涙液の点眼などで花粉を除去、アレルギー症状の軽減につとめてください。
なお、今年は新型コロナウイルスの影響で外出時にマスクを装用する人が増えています。花粉症に対しても症状軽減の効果があると思われます。
(ニュース和歌山/2021年2月27日更新)