彩り豊かな野菜がたっぷり盛られたワンプレートランチが客の笑顔を呼ぶ、海南市下津町下津のカフェコリン。近年は健康に良いと言われる酵素ドリンクを提供するのに加え、ワークショップで作り方や活用方法を発信。野菜ソムリエと酵素マイスターの資格を生かすオーナーの山中まゆみさん（50）は「健康的な食を通じて皆を笑顔にしたい」と声を弾ませます。
笑顔になれる一皿
──野菜たっぷりです。
「メーンは10種の野菜２５０㌘を取れるサラダと、おかず10品を大皿に盛ったスマイルプレート（１５９５円）です。食材は和歌山市の小規模農家さんから仕入れた無農薬、無化学肥料のもの。ごまだれ豆腐、ゆで野菜、魚または肉料理など色んな味を少しずつ楽しめます。ごはんは十六穀米や４種の大豆ごはんなど日によって変えています」
──インパクトのある盛り付けですね。
「盛り付け担当は、お花の先生をしている幼なじみなんです。野菜の彩りが映えるよう工夫しており、お客さんに『すごい！』と笑顔になってもらえるとうれしいですね。味付けやタレには自家製の酵素ドリンクを使っています」
──酵素ドリンクとは？
「消化を助けると近年注目の植物発酵エキスです。日高川町のまりひめや下津町のレモンなど季節の果物を生のままカットし、砂糖とビンへ入れると、表皮についた酵母の働きで水分が出て、酵素ジュースになります。また、酵素ビネガーも砂糖と米酢を加えて作ります。毎日少しずつ発酵していくのが我が子のようにいとおしい。みりん代わりやドレッシングに使える万能調味料です」
酵素 広めたい
──健康や食材にこだわるきっかけは？
「子育て中のお母さんが息抜きできる場所をと、２００４年に店を始めました。必死になるあまり自分の食をおろそかにし、５年前に体を壊しました。介助生活中は野菜を多く取り、調味料も含め食材を見直し、食事で健康な体に変えられると気づきました。復帰後は健康を考えた現在のメニューにしました」
──酵素に興味のある人は多いと聞きます。
「私自身、健康的な食事を学ぶ中で酵素ジュース作りを体験し、もっと知りたいと酵素マイスター１級を取りました。ワークショップを開き、作り方や活用レシピを伝えています。参加者からは『血液検査の結果が良くなった』『子どもや夫の好き嫌いが減った』と喜びの声が聞かれます。店では酵素ジュースを使ったデザートメニューを考案中。地元の旬を楽しみ、体の中から健康美人になれる店にしたいです」
【colline（コリン）】
海南市下津町下津785-5
11時〜17時 ㊐㊊休み
☎073・492・3394 ※要予約
（ニュース和歌山／2021年3月6日更新）
