新しい我が家に大満足
今回から毎月、和歌山城公園動物園の飼育員が交代で動物たちの様子を紹介します。初回はフンボルトペンギンです。
3月にリニューアル工事が終わったばかりのペンギン舎は、お客様側にガラスを張っていて、泳ぐ姿がよく見えるようになりました。ペンギンたちも新しいすみ家にびっくりするかと思っていたのですが、すぐに慣れてスイスイ泳いでいます。
中でも、一番年下の“ハコ”は、ガラス越しに指を近づけて動かすと、指を追いかけるような行動をしてくれます。動物園に来た際は遊んであげてください。
「ペンギンって寒いところにいるから、暑いとかわいそう」とお客様が話しているのをよく耳にします。実はフンボルトペンギンは、ペルーやチリなど南アメリカの温かい場所に生息していて、寒いのが苦手。でも、夏の暑さはへっちゃら!という訳ではなく、湿気の多い日本の暑さは苦手なようです。なのでミスト発生装置を設置しています。降り注ぐミストで涼しさを感じてくれたらいいな!
現在はオスが2羽、メスが4羽、不明が1羽の計7羽。このうち6羽は昨年、みさき公園から受け入れ、命をつなぎました。
ペンギンは一夫一妻制で、カップルになるとずっとその相手と一緒です(まれに浮気しちゃうペンギンもいるようですが…)。当園のカップルは2組。小屋に入る時も、外でお昼寝する時もだいたいは隣同士です。今後、子どもが産まれるかもと、皆、楽しみにしています。
写真=スイスイと空を飛ぶように泳いでいます
(ニュース和歌山/2021年4月10日更新)