和歌山市の中心地を若い力で盛り上げるイベント「和歌×monoまちなか学園祭ぶらっちょ」が10月30日㊏に開かれます。3年前までぶらくり丁で行われ、人気を集めた「ぶらくりハッピーハロウィン」を引き継ぐ取り組みで、和歌山城を会場にショーや物販を行い、若者が集まるまちづくりを目指します。主催するチームメイクスポットの永原彩加副代表(32)と岡本紗那さん(22)に聞きました。(文中敬称略)

 

まちなか活性化

ぶらっちょオリジナルグッズを手にする永原副代表(後列左)と岡本さん(前列)。後列右はメンバーの谷口歩さん

 

──ぶらっちょとは?

 永原「『“ぶらっ”と“ちょ”っと来てよ』の略です。和歌山の『和歌』と若者の『若』をかけ、会場となる和歌山市中心部で、若者文化であるアート&ポップカルチャーにスポットを当てます」

──きっかけは?

 岡本「ぶらくり丁で10年間活動していたまちなか交流スペース『みんなの学校』が始まりです。年間約100回のイベントを行い、中でも秋のぶらくりハッピーハロウィンは2万5千人が集まる人気でした。3年前に終了することになったものの、やり残したことがあると2019年にチームメイクスポットを立ち上げました。普段は本町公園北の古民家で信愛大学の学生や地域の人たちと子ども食堂のほか、ミニ縁日を開いています」

 永原「まちなかに大学ができ、県内に留まる子や県外から進学してくる子が増えてきた時、『住みやすい街』『楽しいところ』と思ってもらうには、若者向けのイベントが足がかりになります。特に今は、活躍の場を奪われたロストコロナ世代である10〜20代が中心となって発表できる場をつくってあげたくて、イベントを考えました」

 

学園祭気分で

──内容は?

 永原「和歌山城西の丸では、和歌山市観光発信人でコスプレイヤーの山本太陽さんを司会に、コスプレファッションショーを行います。お城を舞台に撮影を楽しむコスプレ開放市は受付開始1週間で枠が埋まる人気ぶり。アニメやゲームのキャラクターになりきった男女コスプレイヤー80人の熱気を感じてください。ちなみに、マスクやリストバンド、会場に設置する消毒液のラベルなどのデザインは、約200人の若者が応募してくれた中から選びました」

 岡本「城前広場と砂の丸は物販と体験ブースです。コロナ禍で活動の場が減る中、商業教育を行う高校10校の生徒が企画、考案し、県内企業が商品化したタオルやミカンパウンドケーキ、マグロ缶などが並びます。大学生や一般の若者による和歌山の産品、うまいもんの販売、ボードゲームや工作コーナーもあり、子どもからお年寄りまで幅広く学園祭気分を味わえます」

──今後は?

 永原「このイベントを継続し、サブカルチャーを幅広い世代に浸透させ、若者が自分たちの好きなものを発信しやすい環境をつくりたい。まちおこしや、新しい何かを始める若者をサポートする一番の協力者であり続けます」

和歌×monoまちなか学園祭ぶらっちょ

 10月30日㊏午前10時〜午後3時。市高と県和商の合奏、バトンパフォーマンスのほか、和歌山のご当地ヒーロー「未來流忍者」ショー、和歌山の和太鼓集団いこらの演奏、太宰府まほろば衆による覆面和踊りも。
 詳細はぶらっちょHPまたはツイッター。チームメイクスポット(070・1829・0425)。

(ニュース和歌山/2021年10月16日更新)