《回答者》
乳腺外科
さくらい乳腺外科クリニック
日本乳癌学会認定 乳腺専門医・医学博士 櫻井 照久院長

 乳がんの症状として、しこり、腫れ、へこみ、ひきつれ、乳頭分泌、乳頭の変形、ただれなどがあります。そして「しこり」は、乳がんの最も典型的な症状の一つです。

 市町村の集団検診では、マンモグラフィーしか実施されません。しかも残念ながら、マンモグラフィーは万能な検査とは言えません。集団検診で「異常なし」の結果が出ても、気になる症状が続く場合は乳腺外科の受診をおすすめします。

 乳腺外科では、乳腺外科医がエコー検査、針生検等の精密検査を行います。女性の乳がん罹患率は増加を続け、30~64歳の女性では死亡原因のトップです。一方で治療法は進歩しており、早期発見できれば、ほとんどの乳がんは治る時代となってきました。また、早期発見のためにはセルフチェックも大切です。40歳頃になったら定期的なマンモグラフィー検査を受けましょう。年齢にかかわらず不安を感じる症状があれば乳腺外科を受診してください。

(ニュース和歌山/2022年2月26日更新)