《回答者》
◆眼科
吉村眼科 吉村 利規院長
近畿地方では3月上旬~中旬にスギ花粉飛散のピークを迎えます。全国的には飛散量が増えるといわれていますが、和歌山では昨年よりやや少なめと予想されています。暖かい日が続くと、西の方から多く飛んできます。花粉情報はこまめにチェックしてください。
今年も新型コロナウイルスの影響で、多くの人が外出時にマスクを装用しています。マスクは花粉症に対しても効果があると思われます。
眼が痒いなどの症状が出る人は、まずは、かかりつけの眼科専門医に相談しましょう。花粉が飛び始める前から抗アレルギー点眼薬を使用することで、症状を軽減できるといわれています。なかでも、1日2回の点眼で効果の出る点眼薬は、日中コンタクトレンズを装用する人でも朝晩の点眼だけで症状を抑えることができるため、服薬指導どおりの治療が期待できます。
スギ花粉症の方は、スギの後に飛散するヒノキ花粉にも反応する人が多く見られます。症状が出ている間は治療を続けることが望ましいでしょう。
外出後は衣服などに付いた花粉を落とし、洗顔、手洗い、うがい、人工涙液の点眼などで花粉を除去することが、症状の軽減と予防につながります。
(ニュース和歌山/2022年2月26日更新)