《回答者》
◆循環器内科
みなかたクリニック
南方 常夫院長 

 ご相談者様は1回目のワクチン接種で副反応が強く、2回目を接種しなかったとのこと。その後、新型コロナウイルスに感染し、抗体製剤による治療を受けたけれども、退院後にも、せき、息切れが続いているということですね。

 新型コロナウイルスワクチン接種後にブレークスルー感染が起こることは知られています。また、オミクロン株亜種BA.2「ステルスオミクロン」は免疫逃避の性質の可能性が指摘され、オミクロンBA.1既感染者が比較的短期間でBA.2に再感染するケースがあることも分かっており、ワクチン未接種の若年者によく見られます。

 新型コロナウイルス感染後のワクチン接種について、厚生労働省は従来、感染から回復後3カ月をひとつの目安としていましたが、今回更新された情報によると、初回接種(1回目、2回目)・追加接種(3回目)にかかわらず、感染後、体調が回復して接種を希望する場合は、その治療内容や感染からの期間に関係なく、ワクチン接種ができるようになりました。

 新型コロナウイルス(オミクロン)感染者の、その後のワクチン接種により、再感染がかなり防げることが確認されています。接種については主治医とよくご相談ください。

(ニュース和歌山/2022年3月26日更新)