各地域の神様をまつっている神社。今回の疑問は和歌山市、M・Nさんから届いた「布引のJAわかやま名草支店がある場所には元々、神社があったと聞きました。今もお稲荷さんがありますが、神社はどこへ?」です。

鳥居には「大岩稲荷大明神」の文字が

 現地を訪ねると、駐車スペースに小さな鳥居とお社、しめ縄を巻いた大木が2本立っていました。以前ここにあったはずの神社はどこに行ってしまったんでしょうか?


 「JAわかやま名草支店にお稲荷さんがありますが、元々あった神社はどこへ?」。まず、県神社庁に問い合わせると、以前はこの場所に布引神社があり、現在、和歌山市毛見の濱宮神社に移されているとのこと。続いて濱宮神社に聞いたところ、「1909年10月、布引神社を移動することになり、こちらで引き継ぎました。ただ、今あるお稲荷さんはうちの管轄ではありません」。

 新たな疑問を解決すべく、毎月、お社を掃除している辻本眞佐さんに尋ねました。「今の管理は吹上にある奥山稲荷社です。2018年の台風で倒壊したお社をその翌年に建て直した際にお願いしました。それまでは私やJAがお世話していたんですよ」。神社が移された後も地元で大事にされてきたんですね。

(ニュース和歌山/2022年9月17日更新)