《回答者》
◆リハビリテーション科
今村病院
リハビリテーション部
作業療法士
大久佐 有紗先生
生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。代表的なものに、がん、脳卒中、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全があり、これらを「7大生活習慣病」と呼びます。特に高血圧、糖尿病は認知症の発症を高めるといわれています。
糖尿病や高血圧は、血液がドロドロになって、血管がもろくなります。その血液が動脈につまりやすくなることから、脳卒中や心筋梗塞になるリスクが高くなります。そしてその後、認知機能に影響がでてくる可能性があります。
生活習慣病を予防するためには、食事・運動を見直す、質の良い睡眠を取る、禁煙する、飲酒は適量を心がける等を実践します。運動は、ウォーキングやラジオ体操などの有酸素運動が効果的であり、1回あたり20~30分程度を継続的に行うのが理想です。
また、認知症を予防するには、ストレスを溜めないことも重要となります。人と交流することで脳が大きな刺激を受け、活性化につながるため、家族または友人等と積極的にコミュニケーションを図るようにしましょう。お困りの際は、最寄りの病院に相談してください。
(ニュース和歌山/2022年9月24日更新)