《回答者》
◆乳腺外科
さくらい乳腺外科クリニック
日本乳癌学会認定
乳腺専門医・医学博士
櫻井  照久院長

 乳がんの症状として、しこり、腫れ、へこみ、ひきつれ、乳頭分泌、乳頭の変形、ただれなどの症状があります。

 市町村の集団検診では、マンモグラフィーしか実施されません。しかも残念ながら、マンモグラフィーは万能な検査とは言えません。集団検診のマンモグラフィー検査で「異常なし」の結果が出ても、気になる症状が続く場合は乳腺外科の受診をおすすめします。

 全ての年代において女性の乳がん罹患率は上昇を続け、総死亡者数も増えていますが、一方で治療法は進歩しており、早期発見できれば、ほとんどの乳がんは治る時代となってきました。ただ、コロナ禍における「受診控え」により、進行がんの増加が懸念されています。早期発見のためにはセルフチェックも大切です。さらに、40歳頃になったら定期的にマンモグラフィー検査を受けるよう心がけるとともに、年齢にかかわらず不安な症状があれば乳腺外科を受診してください。

(ニュース和歌山/2022年10月23日更新)