鳴き声は〝ピーヨン"
もういくつ寝るとお正月。長寿を象徴する吉祥の動物といえば…ツルです。和歌山城公園動物園では、2年前の5月からタンチョウヅルを飼育しています。今年初めて産卵し、6月8日に1羽のひなが誕生しました。ふ化したばかりのころは片手に乗るサイズで、わずか120㌘しかありませんでした。“ピーヨン、ピーヨン”と鳴くかわいい姿に、私たち飼育員はメロメロです。
当園にとってタンチョウヅルのひなは初めて。生態に詳しい他の動物園に相談しながら、てんやわんやで飼育しています。すくすく成長し、今は6㌔超え。まだまだひなの特徴である“ピーヨン”との鳴き声と、大人と違った茶色い羽をしています。
名前は、7月、8月にインスタグラムと園内で募集し、185票が集まりました。この中から3票以上ある9種類の名前を抽出し、最後に決めたのはひな自身! 名前のパネルの上にご飯を置き、1番最初に食べた名前が「ウタ」でした。ねらったかのように一直線に進みました。この時の動画はインスタグラムで見られます。
現在、鳥インフルエンザ対策のため、屋根のあるエリアにしか出られず、見にくいかもしれませんが、水禽(すいきん)園の奥にいて、かわいい鳴き声で出迎えてくれるかも。鳥たちを守るため、園内に入る時は入り口の消毒マットをしっかり踏んでから、お願いします。
1月1日~3日は園内にアニマルおみくじを設置します。スタッフ手作りの動物にちなんだくじをひいて、運試しを楽しんでくださいね。
(ニュース和歌山/2022年12月10日更新)