オスのトレードマーク
明けましておめでとうございます。昨年はどんな1年でしたか。動物園では、クリスマスや大晦日にイベントが目白押しでした。クリスマスといえばサンタクロースとトナカイです。トナカイではありませんが、その仲間で同じシカ科のニホンジカを飼育しています。どちらも立派な角が特徴です。
トナカイはオスとメスの両方に角が生えます。理由は、繁殖期にオス同士が抗争するためだけでなく、雪を掘ってエサを食べるためと言われています。一方、角のあるシカはオスだけで、トレードマークになります。
シカの角には面白い特徴があります。産まれてすぐはまだなく、生後1歳ごろから生え始めます。最初は枝分かれしていないまっすぐ1本の状態で伸びていきます。そして次の春先ごろに根元から抜け落ち、新しい角が生える、このサイクルを繰り返します。
生え変わるたびに分岐し、最大3ヵ所、先端部分は4ヵ所まで枝分かれします。オスは角を見れば、おおよその年齢を知ることができるのです。
当園で飼育しているニホンジカはオス4頭、メス2頭です。角が落ちてしまう春先までにぜひ、今回の豆知識を参考に、ご覧ください!
当園では季節に合わせて様々な飾り付けを行っています。1月はお正月飾りに始まり、日々の移ろいとともに変化します。動物以外にも、園舎や周辺をお楽しみください。
(ニュース和歌山/2023年1月14日更新)