関西リーグ開幕の4月まで残り1ヵ月ほどとなりました。チームには新加入選手が続々と合流しています。新たな選手とのプレーは刺激があり、僕も信頼を勝ち取るために良い緊張感の中でプレーできています。
そして、山田大地選手、加藤健人選手が副キャプテンに就任しました。ピッチ上でも存在感のある2人の先輩が近くにいてくれ、非常に頼もしく思います。両選手とのコミュニケーションをより増やし、チームと個人が今取り組むべきことは何かを考えなくてはいけません。
僕はもう一度、行動の「目的」と「手段」を整理することが大切だと思っています。ここでの目的とは、単純な目標というものではありません。本来求めていたものや原点といったところでしょうか。
それが時に、目的を見失って、手段を目的にしているのではないかと感じる場合があります。今の取り組みは、目的達成のための手段の一つとの認識も大切です。それは、必死になっていることに対して、疑うこと、よりこだわることでつながります。本来の目的が明確になれば、視野を広げた考えや様々な手段を持てます。
サッカーは、戦術という手段を用いて、勝利という目的のためにプレーします。戦術が目的になってしまってはいけません。本来の目的を明確にし、原点回帰することも必要です。どういった目的のための手段なのかを考えて、その時にあった最適解で取り組むべきだと思います。あまたの手段の中で、自分の可能性をどんどん広げ、成長していきたいです。その先に、目的達成ができると信じて──。
(ニュース和歌山/2023年3月4日更新)