主要駅からの広い道を見れば、メーンストリートだと思いますよね。和歌山市のI・Yさんから、「JR和歌山駅東側の大通りが途中で終わり。道路計画は中止になったのですか?」と質問が届きました。

 駅東口から東に向かう道路は和歌山駅鳴神線という市道。ただ、500㍍ほど行くと、もう突き当たりです。そこから小さな川沿いに南北へ抜ける細い道路はあるものの、幹線道路とはほど遠い。30年以上もこんな状態ですが、新しく道路を造るのはやめたのでしょうか…。

大通りは約500㍍のみ


区画整理 未着手のため

「和歌山駅東口からの道路、なぜ途中まで?」。和歌山市まちなみ景観課は「和歌山駅鳴神線は土地区画整理事業の一環で整備しており、開通区間周辺は事業終了。その東側の東和歌山地区も区画整理対象で、道路も延伸予定です。ただ、未着手の上、実施メドは立っていません」と説明します。

 区画整理とは、住宅密集地など区域を定めて住民から少しずつ土地の提供を受け、道路や公園など町を整備する事業。

 なお、2月に全線開通した市駅和佐線は、吉田跨線橋(こせんきょう)の東約750㍍までは区画整理の一環で開設。そこから阪和自動車道まで同事業で延ばす予定でしたが、区画整理をやめ道路事業に転換し、整備しました。

 市は今年、和歌山駅鳴神線を含む地区の区画整理に関し、今後の対策を検討する方針です。

(ニュース和歌山/2023年3月18日更新)