外見だけでなく、知識や美意識、チャレンジ精神など内面の美しさを競う「ミセス・オブ・ザ・イヤー・ワールド」が4月1日、東京で開かれ、和歌山市の西本桂子さん(62)が5つの部門を合わせた総合グランプリを受賞、世界一に輝きました。「大会出場を機に、どんなときも前向きに考えられるようになりました」と微笑みます。
〝美〟へ努力競う
──どんな大会ですか?
「2020年に日本でスタート。昨年から世界大会も開かれ、今年はアメリカ、中国、ドイツなど25ヵ国が参加しました。人が本来持つ外見の美しさを『静の美』、これとは逆に『なりたい自分』を見据え、前向きに生きようとする気持ちと行動を『動の美』とし、そこに向かうための努力を競う大会です」
──出場のきっかけは?
「大会関係者に誘われました。初めは乗り気ではありませんでしたが、趣旨が私のポリシー『年齢はただの数字である』『いくつになってもチャレンジ精神を大事にする』と似ており、出場を決めました」
──努力した点は?
「ウォーキングなら、姿勢や歩き方を初歩から学び、家の廊下が黒くなるほど毎日何十回と往復しました。また、インスタグラムに日々の生活や練習の様子を投稿し、アピールしました。例えば、イチゴをいただけば、『おいしい』だけでなく、栄養素や美容効果、栽培方法まで発信しました」
なりたい自分を
──普段は何を?
「30年以上、歌謡教室の講師をしています。コロナ禍以降はユーチューブで、歌唱レッスン動画を配信しています」
──印象的だったのは?
「家族はもちろん、教室の生徒さんらの応援が心強かったです。『がんばれ』の言葉がこんなに力になるなんて。また、歌とダンスを披露した時、海外の人たちの歓声が気持ちよく、うれしさからずっと笑顔でした」
──同年代の人にメッセージを。
「〝今〟の自分が〝これから先〟の自分で一番若い。だから、チャレンジすることにおびえないでほしい。人生の先輩方でキラキラ輝いている人はたくさんいます。受賞は私にとって通過点です。日々を楽しく生き、思わず振り返ってもらえるようなハッピーオーラを放つ人を目指します。アップダウンのある人生を前向きに歩き、なりたい自分を手に入れましょう」
(ニュース和歌山/2023年6月17日更新)