小1で『さそり座の女』にハマり、美空ひばりの『川の流れのように』に、「あんな美しい声の人はいない」と聞きほれた八幡台小4年の木谷紳之介くん。今年1月には「紳之介9周年誕生祭ライブ」と銘打ったソロコンサートを成功させ、8月に第2回を予定する。「お客さんに『ひばりさんが小さくなって生き返ってきたみたい』と声をかけられました。大きな会場でできるので、盛大な意気込みでやります」と言い切った。

独特の魅力に

コンサートで声を張り上げる木谷紳之介くん

──歌うのは昭和の歌謡曲が多いのですか。

 「初めはドラえもんの歌やポップスが好きでした。ただ、幼稚園の発表会で父(悦也さん、ピアニスト)に教えてもらった『和歌山ブルース』を、小1のクリスマスには『紳タクロース』という歌詞を書き、母(宝子さん、ピアノ弾き語り)がメロディを付けた曲を歌いました。山本リンダさんや和田アキ子さんらの曲も気に入ってます」

──古い歌のどんなところがいいですか。

 「昭和の歌手は声を張る人が多く、独特の歌い方があるところです。良い特徴をとらえながらマネをし、そこから自分の歌を作り上げます。好きなのは短調の曲です」

──コンサートにはよく出演しているのですか。 

 「月に2~3回、イベントで歌うことが多いです。母が『10曲以上歌えたらソロライブを企画してあげる』と言ってくれ、去年の8月に父のピアノバーで歌いました。それで、今年1月に1人でコンサートができました。

 

声を張る歌手

──8月に2回目のソロライブです。

 「1月とは全部違う曲にします。ひばりさんの歌には、詩吟みたいな難しい歌い回しもありますが、できるようになってきたので楽しいです。フォークソングもする予定で、随分進化してきたと思います」

──電子ドラム日本一の小学生と共演します。

ドラムスの佐野愛日さん(右)と

 「全国大会で2年連続1位になった楠見東小3年の佐野愛日(あいか)さんに声をかけ、2曲たたいてもらいます。曲は、昭和に流行ったフィンガー5。愛日さんも『人前であんまりやったことがなく、緊張するけど楽しみ』と言ってくれてます」

──将来は?

 「声を張れる歌手として、『令和の大スター』になりたいです」

 

 

紳之介夏休みライブ

 8月20日㊐午後1時半、和歌山市新和歌浦の和歌浦芸術区。父母らで作るバンドをバックに歌う。2000円、小学生以下無料。木谷さん(090・7961・1575)。

(ニュース和歌山/2023年7月29日更新)