先週に続き、災害時に活用できる情報を伝授します。知っておけば役立つ救護の知識です。
今回は「担架を身近なもので作ってみよう」です。ボーイスカウトは、日頃の準備の大切さを意味する〝そなえよつねに〟をモットーとしています。災害については、まさにその考えと行動が必要です。
緊急時や、大災害などで救護者がなかなか到着しない場合、病気やケガで動けない人を処置できる場所に移動させるため、自分たちで担架を作る必要があるかも知れません。そんな時のために、ぜひ覚えておいてほしいと思います。
♦毛布を使う
毛布の3分の1のところに棒を置いて、毛布を折り返します。間隔は、肩幅より少し広いぐらいに。広すぎると人が沈み込んでしまい、狭すぎると棒が当たって体を痛めたり、ケガに響いたりするので注意してください。2本目の棒に2重に巻きこむことによって、毛布同士の摩擦で滑らなくなります。
♦上着を使う
2本の棒と、できれば5枚以上の上着を用意します。ボタンを掛けたままの上着の両袖に、それぞれ棒を通せば完成です。ボタン側を下にすると背中に当たらず痛くありません。
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次回はゴミ袋で作る防災グッズ。備えが間に合わなかった時に役立つ情報が満載です。
ボーイスカウト和歌山連盟 平井孝朗
(第1~4土曜掲載。バックナンバーはニュース和歌山HPで見られます)
(ニュース和歌山/2023年8月12日更新)