災害時の知恵をお伝えするのは、今回が最後。ぜひ、防災について考えるきっかけにして下さい。
最終回は、ボーイスカウトの考える「防災」について話したいと思います。
①想像する
日常生活で突如、大地震が起こった時のことを想像してみましょう。最悪の事態を想定し、部屋から出られるか、電気や水が止まったらどうするか、家族とどう連絡をとるか考えます。
②備える
想像した後は対策。家具の固定や、外へ逃げるために通る廊下、玄関の安全確保など、日頃から準備するのが基本です。
③知る
住む町のハザードマップや避難場所を確認しておくことが大切。家族や近所の人と前もって避難経路を歩いたり、地域の防災訓練などで消火器を使ったりしておくのもいいですね。
④身につける
基本の応急手当を覚えておきましょう。第2回で紹介した担架の作り方も同様です。身につけておけば、いざという時パニックにならず対処できます。
ところで、皆さんはキャンプの経験はありますか?電気や水が無い環境でテントに泊まることは、実は防災訓練にもなります。少しでもキャンプの経験があれば、野外で一夜を過ごす時、大きな安心感があります。オススメなのが、ポップアップ式のテント(写真)。骨組みと布部分が一体になっており、袋から出すだけで誰でも簡単に組み立てられるのが特徴です。避難所で使えば、プライバシーの確保にもなりますよ。
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ボーイスカウトは健全な青少年を育成する中で、防災力も高めています。興味のある方はぜひ「ボーイスカウト 和歌山」で検索して下さい。
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9月は防災月間です。今まで伝授してきた内容を元に、まずは家族や地域で話し合い、備えて下さいね。
ボーイスカウト和歌山連盟 平井孝朗
(バックナンバーはニュース和歌山HPで見られます)
※「THE伝授」は今回で終了します。
(ニュース和歌山/2023年8月26日更新)