《回答者》
◆眼　科
𠮷村眼科
𠮷村 利規院長

　1月14日は「世界糖尿病デー」です。毎年、世界中で糖尿病の予防や治療継続を啓発するキャンペーンが行われます。当日夕刻から、和歌山城がシンボルカラーの青色にライトアップされるほか、同日午後６時半から、和歌山城ホールで「糖尿病県民公開講座」が開かれます。

　啓発活動のおかげで、健診で「糖尿病の疑い」と言われたことをきっかけに内科を受診する人が増えています。しかし、未治療の人や治療を中断する人も多く、悪化して再受診した時には様々な合併症が生じている人がいます。内科では通常、先に食事指導がなされ、それで改善しなければ薬物治療となります。新しい糖尿病治療薬も登場し、継続的に内科医の指導・治療を受けていれば十分コントロール可能です。

　最近では、糖尿病初期で眼科を紹介される方が多いです。また逆に、視力等に影響が出て眼科を受診したところ網膜症が見つかり、内科で糖尿病治療を始める人もいます。網膜症に驚いて心を入れ替え、真面目に治療に取り組む人も目立ちます。

　内科で血糖コントロールの状態を記録した「糖尿病眼手帳」をもらい、持っている人が増えています。定期的に行われている血液検査の結果を持って眼科を受診してください。

（ニュース和歌山／2023年10月28日更新）