大きなシャボン玉の中に小さなシャボン玉を入れたり、人が入れそうなくらい大きくしたり──。自在に操り子どもたちの心をつかむパフォーマー〝バブルマン〟が、道の駅四季の郷公園で休日にショーを開催。「さらに道具を工夫し、もっとたくさん飛ばしていきたい」と奮闘しています。

独学で技習得

──活動のきっかけは?

 「昨年初夏、園内で大きなシャボン玉を飛ばしている人がいて、子ども達がみるみる集まってきました。『こんなに喜んでもらえるなら』と、すぐに巨大シャボン玉が作れる道具を購入。意外と上手にできたので、ふと浮かんだ〝バブルマン〟という名前で8月にはイベントを始めました」

──いきなりショーを?

 「当初はただ浮かべ、割って楽しんでもらう程度でした。世界で活躍するパフォーマーの動画で技術や見せ方を学び、たくさん作れるように液に浸すロープの数を増やしたり、風の向きを考えたり、実演しながら技を磨きました。秋には音楽をバックに、子どもらと掛け合いつつ技を説明するマイクパフォーマンスを取り入れました」

──道具や液は自作と聞きました。

 「身近にある物で作っています。特に液にはこだわり、食器用洗剤や洗濯のりなどで何度も試作し、人や環境に配慮した、長持ちして割れかすが残りにくいものを目指しています。一番の特徴は、割れた時にいい匂いがすること。アロマを使うなどしており、オレンジやレモングラスの香りが好評です」

大人も夢中に

──盛り上げ方は?

 「まず大きいもので引きつけ、水蒸気を入れたスモークバブル(写真左)などの小ネタをはさみ、大量のシャボン玉を飛ばします。条件が整い風を味方につけられたら、最後は特大。『割らないで』と声をかけますが…。お子さんは元気すぎて大変です(笑)。季節に合わせ匂いや衣装を工夫したり、『ナイトバブルショー』をしたり、色々とチャレンジしています」

──子どもはもちろん、大人も楽しめそうですね。

 「仕事が忙しく余暇を満足に過ごせていなかった男性が、ショーを見て自分も始め、『人生が楽しくなった』と言ってくれました。今では、〝バブルマン2号機〟として出演してくれることも。意外と大人にも人気で『童心に返る』『癒やされる』といった声もあり、うれしく思っています」

──今後は?

 「実は私、道の駅の副駅長なんです。四季の郷公園を好きになるきっかけの一つにとの思いがあるので、さらに腕を上げ、常に満足して頂けるパフォーマンスをお見せしたい。最終的には、和歌山市を盛り上げ、みんなが自慢したくなる街にできたらと思っています」

(ニュース和歌山/2024年5月11日更新)