筋トレで健康や理想の体を手に入れるフィットネス。体の変化に加え、〝やればできる〟という成功体験をつかんだ竹内駿さん(34)が4月、イベントチーム「ワカヤマ・キー・プレイヤーズ」を立ち上げました。メンバーの栗須春乃さん(26)と一緒に「フィットネスで和歌山を元気にし、『健康』をテーマに街をブランディングしたい」と夢を描いています。(文中敬称略)

成功体験を糧に

──見事なボディ、鍛えていらっしゃいますね。

竹内「毎朝5時に起きて、1時間半ほどジムで汗を流すところから一日がスタートします。フィットネスの時間を確保するために、仕事や勉強といったやるべきことを効率良くこなすスキルを身につけました。まさにトレーニングが生活の中心です」

──そこまで夢中になれる理由は?

竹内「大学時代に筋トレを始め、見た目が変わったことで周囲の評価が高まりました。ファッションが変化し、いろんなことへの挑戦が楽しくなり、多くの経験を積んで自信がつきました。なにより『やればできる』の成功体験と自己肯定感が大きかった。すべてがいい方向に循環する、このライフスタイルを多くの人に知ってもらいたいと立ち上げたのが『ワカヤマ・キー・プレイヤーズ』です」

──どんなことをしているのですか。

栗須「今年4月、和歌山市の磯の浦海水浴場で、フィットネスやサッカーの選手を招いて一緒に走り、筋トレや有酸素運動を体験するイベントを開きました。大人も子どもも参加してくれ、すそ野が広がりました」

竹内「また、同じく4月に、筋トレをしてみたいけれども自信がない、何をしたらいいのか分からないという方を対象に、自分の体験を伝える講習会を開催しました」

──どんな内容ですか?

竹内「筋トレが目的になってしまうとしんどいだけでいずれ辞めてしまう。あくまで目的は、『人生の目標をかなえること』で、フィットネスは前向きな思考を手に入れる手段なんです。栗須の例で申し上げますと…」

栗須「私は十代のころからレースクイーンが夢でしたが、『どうせ無理』と諦めていました。でも、今年になって筋トレを真剣にするようになって、体が変わってくると次第に気持ちがポジティブになり、挑戦する意欲が湧いてきました。今はレースクイーンになるために、会社員の傍ら週末にモデルをしています。あと、米国公認会計士の資格を取ろうと、毎日勉強に励んでいます」

健康な街づくり

──どのようにして、フィットネスで和歌山を元気にするのですか?

竹内「一人ひとりがライフスタイルを転換して思考や価値観が変われば、それが街全体に波及し、元気にいきいきと生まれ変わると考えています。また、ここはフィットネスと親和性があるんです。太陽の光を浴びて思いっきり遊べる自然、健やかな体を作るのに欠かせない新鮮な食材。これらをフックにして、和歌山を『健康な街』としてブランディングしていきたいです」

栗須「そんな街になれば、きっと『住みたい』と思う人も増えてくると思います」

竹内「私の人生は、フィットネスで豊かになりました。この体験をみなさんと共有し、街づくりに生かしていきたい。必ずかなえたい目標です」

◆イベント案内等、詳しくはインスタグラム(@wkym_keyplayers)

(ニュース和歌山/2024年6月15日更新)