《回答者》
◆総合診療科・外科
貴志川リハビリテーション病院
西村 和彦院長
新型コロナ感染症が5類に移行しましたが、7月以降、全国的に感染が拡大し、変異株「KP.3」による第11波に入ったといわれています。
主な症状は発熱と咽頭痛、倦怠感で、予防策はマスク、手洗い、適度な換気です。暑い時期は熱中症の心配もあってマスクがつらいですが、自身や周りの人の健康状態、密集の程度などを考慮して、感染対策か熱中症予防か判断してください。高齢者や基礎疾患のある人は、一定の割合で重症化します。特に今の時期は、帰省や旅行の機会が増えますので、感染対策を怠らないことが大切です。
コロナと熱中症を併発しないためには、①こまめに水分と十分な栄養を摂取する。帰宅後は手洗い、うがいを徹底する。②猛暑であっても適時換気し、エアコンで室温を管理する。③混雑した環境や病院など状況に応じてマスクを着用する、の3点を心がけてください。
第11波はお盆明けにピークを迎え、収束するのは秋分の頃と推測されます。ただ、年末年始には、次の変異株の感染が始まる可能性があります。
10月から新たなワクチン接種が開始されます。65歳以上の高齢者や重症化の心配のある方は、新しいワクチン接種を検討してください。
(ニュース和歌山/2024年8月25日更新)