《回答者》
◆整形外科
貴志川リハビリテーション病院
手外科専門医・足の外科認定医
整形外科専門医
谷口 泰德 副院長

 手のケガや病気を専門に治療する医師は、手外科専門医と呼ばれます。手外科専門医になるには、整形外科または形成外科の専門医資格を持った医師が、研修施設病院で5年間の特別な研修をしてから、日本手外科学会の専門医試験を受けます。この専門医試験に合格すれば、学会から手外科専門医に認定されます。貴志川リハビリテーション病院は、日本整形外科学会と日本手外科学会から認定された研修施設病院です。手外科専門医資格を継続していくためには、引き続き研修教育を受け、5年毎の審査を合格して、専門医資格を更新していく必要があります。

 手外科専門医は、整形外科または形成外科専門医であり、上肢の疾患に関する医学的スペシャリストです。手外科専門医は、次のようなケガや病気を扱っています。(1)手首や手指の骨折の整復・固定。(2)上肢の血管、神経、腱、筋肉の切断の治療。血管・神経は細いため顕微鏡や拡大鏡を使用して縫合します。(3) 手のシビレ。手首や肘に原因がある神経の病気です。(4)手首や手指の関節変形と痛み。(5)腫瘍や先天的な手指の異常の治療。手の疾患でお困りの時は、手外科専門医のおられる病院での治療をお勧めします。

(ニュース和歌山/2024年8月25日更新)