《回答者》
◆眼 科
𠮷村眼科
𠮷村 利規院長
まず、フレイルとは、「加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態」を指す概念です。そして、眼科領域のアイフレイルとは、「加齢に伴って目が衰えてきた上に、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態」を指します。
ある調査によると、50歳代の約50%以上の人が、目について「現在、不自由や不安を感じている」と答えています。しかし、「普段から健康維持・病気予防に努めている」と回答した人は、全体の25%程度しかいないことが分かっています。
人間ドックなどで行われる眼底カメラの撮影は、高血圧や糖尿病による網膜血管の異常だけではなく、視神経乳頭や黄斑部も確認できますので、精密検査を必要とする病変があるかどうか判定できます。
早期発見により早期治療が可能となります。その結果、目の健康を維持することができ、失明を免れることができます。目に不安を感じる方は、ぜひ眼科専門医を受診してください。
「10月10日は目の愛護デー」です。和歌山市医師会眼科部会は10月6日㊐に和歌山ビッグ愛4階で、講演会と眼科医による目の健康相談を開催します。
(ニュース和歌山/2024年8月24日更新)