ひときわ目をひくポップなイラストが描かれたコンテナハウスの複合施設「commons(コモンズ)」。ラグ、コースターなどの工房、観葉植物専門店と共に並ぶのが、フルーツサンドのwaldo(ウォルドー)です。店長の堀江良樹さん(44)は「クリームたっぷりで、しっかり満足してもらえる自信作です」と笑顔を見せます。
季節に合わせて
──大きないちごやいちじくが目をひきます。
「大きくカットしたフルーツをたっぷりのクリームで包み、パンは極力薄くしています。主役を引き立てるためクリームはあっさり味ですが、お腹を満たしてもらいたいので、持った時にずっしり感じられるくらい、ぜいたくに使います」
──こだわりは?
「お客さんが飽きてしまわないよう、季節に合わせた旬のフルーツで作ることです。いちご、みかん、いちじく、柿、桃、キウイなどはできるだけ県産を使います。バナナやシャインマスカットは県外産を厳選。珍しいところでは、サツマイモのサンドイッチもあります。来る度に『今度は何があるのかな』とワクワクしてもらえるよう、あえて通年メニューは置いていません」
新看板商品求め
──元々果物関係の仕事だったのですか?
「大学卒業後は、主に寿司ネタなどを扱う食品関係の会社で働いていました。果物に特に縁があった訳ではありません。入社から10年以上経ち、『新しいことに挑戦しよう』と飲食店で修業し、独立しました」
──開業は別の場所だったそうですね。
「2017年に狐島でカフェウォルドーをオープンしたのが最初。コーヒーと、ローストビーフ丼など軽食の店です。そんな中、『もう一つ看板商品を』と考え、SNSで人気が出てきていたフルーツサンドを思いつきました」
──そこから専門店に?
「県外からも来てくれるほど好評だったので、『テイクアウト専門店にしよう』と22年に岩出市安上のガッセという施設に移りました。ただ、ここには先にカフェがあったため、コーヒーを出せません。狐島で使っていた道具があり、『コーヒーも提供したい』と考えていたところ、ガッセで観葉植物店を営んでいた方が『一緒にやろう』と声をかけてくれ、それならと移転を決めました」
──移ってきた感想は?
「隣接地に住宅街ができる予定。また、近くに小学校もあるので、地域にお住まいの皆さんから愛される店にしていきたいですね。今後は、例えば、スイカや梨のように水分量が多い果物はパンが湿るため、サンドイッチに向きませんが、『だったら、かき氷やシェイクにできないか』と考えています。来年夏に提供できるよう、今から試行錯誤しています」
【waldo(ウォルドー)】
和歌山市栗栖
営業時間
11:00〜18:00
定休日 水、木曜
電話 070・8950・0946
(ニュース和歌山/2024年10月5日更新)