いよいよ1ヵ月後に迫ったスポーツの祭典「パリ五輪」。注目は、新種目に選ばれた「ブレイキン」です。日本では「ブレイクダンス」とも呼ばれますが、どんな競技なのでしょうか? 和歌山市本町のダンス教室ホーミーズでブレイキンを担当するKENTALOCK先生と、生徒たちに教えてもらいました。

■ブレイキンとは?

 手足はもちろん、頭、背中、首と、全身を使って跳ねたり回ったりするダンスです。

 1970年代のニューヨークで、ギャングのボスが抗争相手に「暴力ではなくダンスで勝負しよう」と提案したのが誕生のきっかけという説があります。

 曲の間奏(ブレイク)を流し続け、それに合わせて踊ることから名前が付きました。

 

技 (ムーブ) 紹介

◎チェアー

 ダンスの最後に登場する決め技のひとつ。両手と頭を床につけ、体を持ち上げます。足を使ってポーズを決め、個性を出します。

 

 

◎ハローバック

 こちらも決め技。倒立から頭を内側に入れ、動きを止めます。足を開いたり、片方の足に逆の足をかけたりします。

 

◎ウインドミル

 床に背中を付けながら両足を大きく振り、遠心力を利用して何度も回る、有名な技のひとつです。頭、肩、背中、両手で全身を支えながら繰り出します。

 

オリンピックでのルール

 男女それぞれ16人の選手が、トーナメント形式の1対1で戦います。互いに向かい合う形で開始し、交互にダンスを披露。演技後、5人の審査員が「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」の5つを基準に採点し、勝敗を決めます。

 

派手な技を楽しんで

ホーミーズ ブレイキン担当 KENTALOCK 先生

 数あるダンスの中でもダイナミックな動作が多く、見るだけでも楽しめるジャンルです。アッと驚くようなムーブ、派手な音楽を、見て、聞いて楽しんでもらいたい。そして五輪 を機に、ブレイキンを広く 知ってもらえたらうれしい ですね。

(ニュース和歌山/2024年6月22日更新)