160924_nakano ルビー色に輝く梅シロップはいかが? 海南市藤白の酒造会社、中野BCは県果樹試験場うめ研究所と連携し、皮と果肉が赤い梅の新品種「露茜(つゆあかね)」を使ったシロップ「つゆあかね」を9月16日に発売した。

 露茜はスモモと梅をかけあわせたもので、農業・食品産業技術総合研究機構が開発。南高梅に比べ酸味が少なく、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種、アントシアニンを60倍含む。中野BCと県は農林水産省のサポートを受け、3年間かけて加工品を研究してきた。

 着色料やシソを使わず、鮮やかな赤を出そうと、完熟前に収穫し追熟処理したものを、中野BCが成分を壊さないよう冷凍の実を低温で漬け込み、エキスを抽出した。シロップは酸味のないまろやかな味わいで、水や炭酸水で割るとほんのりピンク色に。アイスやかき氷にかけたり、ワインやハイボールに加えてカクテルにしたりと、様々な楽しみ方がある。

 同社の中野幸治社長は「露茜の天然のきれいな赤はブランドになる。露茜の漬け込みセミナーをしたりソフトクリームにして販売したりと、幅広い年代に広めたい」と話していた。

 300㍉リットル、1458円。1500本限定。同社(073・482・1234)。

(2016年9月24日号掲載)