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 東日本大震災から5年。和歌山市小松原通の日本赤十字社和歌山医療センターは「あのときの救護とつなぐ思い」と題した催しを開く。同センター医療社会事業部の中大輔部長は「震災時の実際の様子を知っていただき、その上で地域の方々に、近い将来、和歌山県にも来ると予測されている南海トラフ地震への備えの重要性を広め、防災の意識を高めてもらう機会にしたい」と願う。

 2月15日(月)と3月9日(水)各午後2時半から12階多目的ホールで公開講座。被災地に派遣された同センターの看護師や薬剤師らが、救護所での生活、家庭でできる災害対策や薬の管理について説明するほか、中部長が「南海トラフ地震に対する当センターの役割」と題して話す。各日先着250人。両日とも1時~5時、南側駐車場で災害用テントの設営訓練とテント内見学会がある。

 また、震災発生当日から189日間、救護に当たった職員106人の活動を記録した写真を2月15日~3月11日(金)、西館1階廊下に展示する。

 このほか、次の体験講座を玄関ホールで実施。災害が起こった時のとっさの手当て(家庭にあるものを利用して)=2月15日午前10時、29日(月)午後2時▽避難所で役立つ知識=22日、3月7日各月曜午後2時▽癒やしのハンドマッサージ=2月26日、3月11日各金曜午後2時▽心肺蘇生(AEDの使用法)=2月19日、3月4日各金曜午後2時。

 いずれも無料、申し込み不要。詳細は日赤社会課(073・422・4171)。

写真=震災時に活動した職員たちの写真を展示

(ニュース和歌山2016年2月10日号掲載)