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 海南市の書家、山﨑瀟(しょう)さんがLPレコードのジャケットサイズの紙に書をしたためた「33回転! アート書展」を和歌山市狐島のLURUミュージックギャラリーで開いている。山﨑さんは「昔よくレコードで音楽を聴いたことを思い出します。LPサイズの紙に向き合い、自由に浮かんだイメージを書きました」と話している。

 山﨑さんは海南市美術家協会会員。古代の篆書(てんしょ)体などを使った躍動感ある作風が特徴で、書店や商業施設でなぐり書きパフォーマンスを披露するほか、県立図書館で教室を開き、書の普及に努める。

 今回は、2015年11月に同ギャラリーをオープンさせたCDショップ店主の岩橋和廣さんが「レコードジャケットに思い入れのある音楽ファンは多い。モダンでポップな山﨑さんの書の表現は音楽にマッチするのでは」と企画した。

 「春夏秋冬」「音」といった季節や音楽をイメージしたものなど30点が並ぶ。模様を施した紙に書いた作品や、ビートルズ、ローリングストーンズを漢字に置き換え、篆書で表したものも披露している。

 山﨑さんは「スーパースターがどんな作品になったか実際に見てほしいですね。文字というより、絵を見るような感覚で楽しんで」とにっこり。

 3月13日(日)まで。2月13日(土)、14日(日)は山﨑さんが在廊。鑑賞無料。3月3日(木)は1階のLURUミュージックホールでアナログレコードコンサートがある。500円。予約不要。同ギャラリー(073・457・1011)。

写真=一番右の作品は篆書体で「春夏秋冬」を表現した

(ニュース和歌山2016年2月13日号掲載)