2月ももう終わり。卒業、進級の季節がやってきます。小学校では、学年やクラスを超えたふれあいの機会が増えているようです。
雑賀小 名人さん集まれ
けん玉にダンス、落語に書道パフォーマンス…。子どもたちが特技や今頑張っていることを発表する「名人さん集まれ」が和歌山市西浜の雑賀小学校で開かれた。
児童数が698人と市内で3番目に多い同校。「同じ学年でもクラスが違うと知らない人がいる。友だちの良いところを知る機会になれば」と森田啓子校長の発案で今年度、初めて実施した。全校児童に参加を呼びかけたところ、10組の応募があり、4日間に分けて昼休憩に開いた。
2月15日には3組が登場した。トップバッターの濵井奏芽(かなめ)くん(5年)は、DJがレコードを使って出すスクラッチ音やベース音などを口や鼻からの音で表現するヒューマンビートボックスを披露した。続いて井原彩華さん、林瑠李さんの4年生2人組は、幼稚園から習っているバトンで息の合った技を見せた。2人は「去年の発表会でしたのと同じ演技でしたが、その時は50人ぐらいだったので、今日の方が緊張しました」と言いながらも、充実した表情だった。
最後は2~6年の女子児童7人によるリズムなぎなただ。スマップと関ジャニ∞(エイト)の曲に合わせてキレ良く披露する形は、チームワーク抜群。飯島萌歌(もえか)さん(6年)は「なぎなたを振っているうちに緊張が解けてきました」とにっこり。また、岩本璃々花さん(同)は「みんなに見てもらって、なぎなたが和歌山でもっと広まってほしい」と願っていた。
写真=気合い充分の演武をみせた児童たち
山東小 6年生から感謝の気持ち
6年生が遊びコーナーを校舎のあちこちに設けて下級生をもてなす「チャレンジウォーク」が2月16日、和歌山市吉礼の山東小学校で行われた。1~5年生が用意された12のアトラクションを楽しんだ。
6年生が感謝の気持ちを込めて卒業前に行う恒例のイベント。授業と休憩時間を使い、2週間かけて準備した。下級生は、5年生をリーダーにチームをつくり、地図を手に体育館と校舎を2時間で回り、体験したいアトラクションを巡った。
新聞紙で作った迷路の中で6年生が幽霊にふんして驚かせるゴーストアドベンチャーや、制限時間内に得点が書かれた紙を探し集めるポイント当てゲームをはじめ、射的、箱に入った物を触って当てるミステリーボックスなど盛りだくさん。高得点を出した子には、6年生が作ったぬりえや、折り紙の小物が渡された。
割りばしに結んだ糸からぶら下げた磁石で、クリップを付けた魚の絵を釣るフィッシングゲームを担当した6年の川合拓海くんは「バショウカジキやウミヘビなど、図鑑を見てリアルに頑張って描きました。皆に楽しんでもらえたと思います」。5ヵ所を回った3年の森瑠輝也(るきや)くんは「ぼくたちのために6年生が一所懸命やってくれたのがうれしかった。特にゴーストアドベンチャーが楽しかった」と喜んでいた。
写真=フィッシングゲームに挑戦
(ニュース和歌山2016年2月27日号掲載)